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海の王者が保つ栄養素を、健康食品に。

サメは海の生態系の頂点に立つ生物で、「海の王者」とも呼ばれます。その身体はとてつもないエネルギーを秘めていて、しなやかな動きで、素早く獲物に襲いかかります。この「しなやかさ」を生み出しているものが「軟骨」です。

この軟骨は、これまで有効活用されていなかったのですが、健康に欠かせないある栄養素を大量に含んでいます。この栄養素を、フカヒレ製造で磨き上げた技術で健康食品として活用
していく——。

これが「Umino」を立ち上げた目的の一つです。

気仙沼の人が生んだ、高品質コラーゲンとコンドロイチン。

「サメには骨がありません」——。こんな話をすると、多くの人は驚きます。実はサメは、エイと同じ軟骨魚類の仲間です。水揚げされたサメはグニャグニャ。海の中にいる時の威厳はありません。この軟骨に豊富に含まれている栄養素、それが人間を含む動物にとって、関節の潤滑剤として欠かせない「コンドロイチン」です。

この軟骨に加えて着目される部位に、「皮」があります。サメの皮は、海の中を超高速で泳ぐために、ほかの魚にはないしなやかさと丈夫さを兼ねそろえた特徴を持っています。サメの皮から精製される「コラーゲン・ペプチド」は質が高く、サプリメントに最適と言われています。

特にサメから「皮」の活用は一部は加工品やゼラチンの原料として使われてきましたが、「皮」を取り出すことはとてつもない労力が必要で、全てが活用されているわけではありませんでした。しかし、ここ気仙沼は、サメと生きてきた港町。ここにある技術が、「皮」の活用を可能にしました。

手作業で、までいに。

高品質の製品を作るのに欠かせないのが下処理です。

サメの解体を担うのは、1961年の創業以来、サメの加工を専門としてきたカネヒデ吉田商店です。包丁を握るのは、サメを知り尽くした3代目の吉田健秀さん。巨大なサメを細長い包丁で、丁寧に、素早くさばいていきます。

「無駄なく処理するためには、サメの知識が欠かせません」と吉田さんは話します。サメの構造や生態を知ることで、素早く、無駄のなくさばくことができるそうです。機械化をすればスピードは上がりますが、一つ一つ異なる個体に完璧に合わせることはできません。そうなると、捨てる部分も多くなってしまう。だから、吉田さんは手作業にこだわっています。

「人の手で、“までい”(丁寧)にこんなことやっているのはウチだけ。いただいた命を無駄なく使わせてもらって、サメさんが成仏してくれれば、と思っています」

下処理を終えたサメは、Uminoのために新設された石渡商店の工場へと運ばれます。石渡商店は、人の食べる食品をつくってきました。新しい工場も高い水準で運用しています。

石渡商店の仕事はほとんどが手作業で成り立っています。フカヒレづくりにおける繊細な作業は、機械では実現することができないからです。ベテランの職人たちに加え、海外からやってきた女性たちがとても丁寧な仕事をしてくれています。多くの従業員の存在が、高品質な製造を支えています。

最後に、皆さんをお連れしたい場所があります。気仙沼の漁港です。この場所で、Uminoに込めた思いについてお話ししたいと思います。

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