「フィニング(finning)」をご存知でしょうか。
高値で取引されるフカヒレの素材であるサメのヒレ(fin)だけを切り落とし、そのほかの部分を海に捨ててしまうことを示すコトバです。ヒレを失ったサメは、海に戻ることはできても、泳ぐことができず、死んでしまいます。
石渡商店ではフィニングによるサメのヒレを一切使いません。
この気仙沼にはサメの“すべて”を活用する技術を駆使して、サメのほぼすべてを活用してきました。魚肉は「ちくわ」や「かまぼこ」などの食用に。ヒレはフカヒレになり、 皮はさまざまな加工品になります。モウカザメの心臓は「もうかの星」として気仙沼の有名な珍味にもなっています。今では、「サメは捨てるところがほとんどない」と言われます。